こんにちは、原ちゃん(@harachan)です。
3月といえば、出会いと別れの季節です。段々と気温も暖かくなり、4月から始まる新しい生活にワクワクしてきます。今回はそんな今の時期にぴったりの「卒業」をテーマにした小説を10冊紹介します。
出会いと別れを描いた物語やタイトルに卒業が入っているものなど、読みたくなるものを見つけて頂けたら嬉しいです。
砂漠
四月、大学生活がはじまる。もったいつけた前口上があるわけでも、ここからが大学生という明確な線が引かれているわけでもない。ただ、気づけば僕は大学一年生になっていた。
あらすじ
感想 おすすめ度
明日の自分が愛おしくなる、一生モノの物語。
春夏秋冬の4部で構成されたストーリー展開で、伊坂さんらしく多くの仕掛けが施されています。大学生時代の青春を思い出すような、伊坂さんの作品の中でもファンの皆さんに特に人気の高い作品です。
檸檬のころ
ドアをそっと押し開けると、いつも通り数人の視線が私に向かって投げかけられた。無遠慮で非難がましいその視線をかいくぐり、消毒液と日なたのにおいが混じり合いながらこちらへ漂ってくる。保健室特有のにおい。私はこのにおいがあまり好きでない。
あらすじ
感想 おすすめ度
田舎の高校を舞台に、ごくごく当たり前の高校生や教師たちの日常が連作短編集として描かれています。青春時代の何気ない日常を思い出す、さわやかで温かく、ちょっと甘酸っぱい物語です。
昔のちょっとダメだった自分も許せて大人になったな、と感じている人にぜひおすすめです。
四月になれば彼女は
九年ぶりです。 伝えたいことがあって、手紙を書いています。
あらすじ
感想 おすすめ度
大人になるにつれて恋愛から遠ざかってしまっていたり、学生時代の恋愛を懐かしむことの方が多かったりする人も少なくないと思います。そんな人にこそ読んでほしい「恋愛がなくなった世界でそれでももがく男女の物語」です。
登場人物の心情に共感し、恋愛について1つの答えを持てるきっかけになれる本だと思います。
空より高く
僕たちはずっと、「終わり」を背負って高校生活を送ってきた。
あらすじ
感想 おすすめ度
「『最後』で『終わり』だからこそ、なにかオレたち、始めてみようじゃないか!」 熱血教師の影響を受け、子供たちや周りの大人たちも変化していく様子がとても面白いです。あと真面目で内気で無口。不器用な“ムクちゃん“がすごく可愛い!
まっすぐで読んでいて清々しい気持ちになれる青春小説です。皆さんも「レッツ・ビギン!」してみませんか?
卒業(東野圭吾)
「君が好きだ。結婚して欲しいと思っている」加賀は少しのためらいも見せずに、はっきりと言った。
あらすじ
感想 おすすめ度
東野圭吾さんの加賀恭一郎シリーズ第1作。
ぜひ次々と起こる犯行の犯人、動機、トリックを推理しながら読み進めてみて下さい。読み応えもあって面白い作品です。

私は密室トリックが複雑過ぎて全然分かりませんでした(笑)。
卒業旅行
手帳を開いたのは、偶然だった。
あらすじ
感想 おすすめ度
個人的には割と好き嫌いが分かれる作品かなと思います。
ストーリー終盤にかけて不可解な出来事が次々と起こりますが、伏線回収がされてない部分もあってちょっと不思議な終わり方でした。あえて謎のままにしておくと言うもの効果的なのかもしれないですよね。
物語としてはとても読みやすいので、さらっと読めるものがいいよ!という方におすすめです。
対岸の彼女
私って、いったいいつまで私のまんまなんだろう。
あらすじ
感想 おすすめ度
登場人物の心理描写や女性の友人関係の様子などが、とてもリアルな作品です。
専業主婦の小夜子サイドを描く現在と、葵が高校生の時を描く過去が交互に展開していくもの面白いです。対極的な生活環境の2人の物語が人生について考えるきっかけとなってくれると思います。
卒業(重松清)
夜間通用口から病院に入った。昼間に訪ねたことは何度も――この半年間で十回以上あったが、夜は初めてだったので、エレベータホールへの道順がわからず、いったん外来のロビーに向かうことにした。
あらすじ
感想 おすすめ度
何年かぶりに読み返して改めて面白いなと感じました。
この本は学校の卒業ではなく「人生の卒業」がテーマの作品です。家族や友人など身近な人の死にどのように向き合っていくのか、4つの短編集で描かれています。
身近な人の死を経験しているかしていないかでもこの本の感じ方は変わってくると思います。過去に読んだことのある方も、ぜひもう一度読み返してみてはいかがでしょうか。
少女は卒業しない
伸ばした小指のつめはきっと、春のさきっぽにもうすぐ届く。つめたいガラス窓の向こうでは風が強く吹いていて、葉が揺れるのを見ているだけでからだが寒くなる。もう三月も終わりなのに、朝と夜は手足がつめたい。こんなにも真っ暗でつめたい世界が数時間後にはぴかぴかな朝になるなんて、私は未だに信じられない。
あらすじ
感想 おすすめ度
新人賞受賞後の第一作「エンドロールがはじまる」を含む、同じ高校の卒業式を舞台として、十人十色の卒業を描いた群像劇です。
少女たちそれぞれの思いが爽やかなストーリーでとても読みやすいです。題名もそうですが、言葉選びが素敵な作家さんだなと思いました。
卒業式は真夜中
教室の戸は軽やかにレールの上を滑って開いた。ああ、この教室こそ、あの人にふさわしかったんだ、と映美は思った。
あらすじ
感想 おすすめ度
赤川次郎の青春サスペンス・ミステリー、読んでいてだんだんと引き込まれる作品です。
想像以上のストーリー展開とドロドロの人間描写もあるのに、サラッと読めるのが赤川作品のいいところだと思います。
まとめ
今回は「卒業」をテーマに春にぴったりのおすすめの小説を10作品を紹介しました。
ぜひお気に入りのものを見つけて読書時間を楽しんで下さい。

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