こんにちは、原ちゃん(@harachan)です。
今回は寺地はるなさんのおすすめ作品を紹介したいと思います。
2014年第4回ポプラ社小説新人賞を受賞した『ビオレタ』でデビューした寺地はるなさんの作品は、リアルな人間模様と一歩踏み出す勇気を与えてくれるのが特徴です。
読了後は心があたたかくなるようなおすすめの作品を5冊紹介します。ぜひ読んでみて下さい。
寺地はるなさん、まず読むならコレ!
おすすめの小説5選
寺地はるなさんのおすすめはこちらの5冊です!
ビオレタ
どうしてわたしはあの子じゃないの
夜が暗いとはかぎらない
ミナトホテルの裏庭には
架空の犬と嘘をつく猫
著者について
寺地はるな(てらち・はるな)
一九七七年佐賀県生まれ。大阪府在住。『ビオレタ』で第四回ポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。二〇二〇年度咲くやこの花賞文芸その他部門受賞。著書に『みちづれはいても、ひとり』『大人は泣かないと思っていた』『夜が暗いとはかぎらない』『わたしの良い子』『希望のゆくえ』『水を縫う』『やわらかい砂のうえ』『彼女が天使でなくなる日』『どうしてわたしはあの子じゃないの』『ほたるいしマジカルランド』などがある。
ビオレタ
道端で泣くのはやめなさい。泣くのは結構。大いに結構。だけどこんな雨の日に道端にしゃがんで泣くような、そんな惨めったらしい真似はやめなさい。他人に見せつけるような泣きかたをするのはやめなさい。不幸な自分に酔うのはやめなさい。それからそんな風に哀れな子犬のような目でこっちを見るのはやめなさい。
その女の人は一息にそう言うと、猫の首を持ちあげる要領でわたしの襟を摑み、立ちあがらせた。
あらすじ
おすすめのポイント!
第4回ポプラ社小説新人賞受賞作で寺地さんのデビュー作です。
雑貨屋「ビオレタ」の売り物は「棺桶」とよばれる美しい箱、行き場のない思い出や記憶をいれる「棺桶」をめぐるとてもインパクトのあるストーリーです。
ユーモアを交えコミカルな印象の文章ながら、人生を自分で歩いていくことの大切さを伝えてくれました。
どうしてわたしはあの子じゃないの
人を蹴るのははじめてだった。日常的に暴力をふるうような生きかたはしてこなかった。小学四年生の頃に「ぷくにゃんシール事件」というのがあって、その時オカモトサツキちゃんにビンタした、それがわたしの最古の暴力の記憶だ。
あらすじ
おすすめのポイント!
物語は主人公の天と同級生の藤生、ミナの視点が入れ替わりつつ、中学時代と30才になった今の様子が描かれています。
どうしてあの人が好きなのは私じゃないのか、どうしてあそこにいるのは自分じゃないのか、なぜあんな事をしてしまったのか。
思春期特有の「嫉妬、羨望、後悔」に向き合う、大人の青春小説です。
夜が暗いとはかぎらない
太陽がのぼる前のうす暗いこの時間は、いつだって心細くて、涙がにじみそうになる。 「わかる」と来人は同意するけれども、ほんとうにわかっているのだろうか。
あらすじ
おすすめのポイント!
閉鎖の決まった商店街を舞台に、人助けをする不思議なマスコットが、町の人たちを変えていく感動作です。
何気ない一言に心を動かされ、前を向いて歩き出す気持ちにさせてくれる一冊です。
ミナトホテルの裏庭には
君は痛みを知っているか。痛みのなんたるかを知っているか。背後からナイフで刺されたことはあるか。前歯をへし折られたことは?じゃあ、爪を右手の小指から一枚ずつ剥がされたことは?ないか、ないのか。俺もないよ。一度もな。そう言い終えて、彼は静かに目を閉じた。どうやら気絶したらしかった。
あらすじ
おすすめのポイント!
祖父から大正末期に建てられた宿泊施設「ミナトホテル」そこは、「わけあり」のお客が集ういっぷう変わったホテルだった――。
主人公の芯輔は、金一封をお礼に裏庭の鍵探しを頼まれます。さらには失踪したホテルの猫も捜す羽目にもなって。
物語にちりばめられた小さな謎も興味を惹かれるものばかりで面白く、ハートウォーミングな映画を見ているようなストーリーに心温まる作品です。
架空の犬と嘘をつく猫
この家にはまともな大人がひとりもいない、というのが姉の言いぶんで、山吹もなかばそれに同意する。
あらすじ
おすすめのポイント!
これは破綻した嘘をつき続けた家族の、とある素敵な物語!
ストーリーテーラーが次々と入れ替わり、そのたびに肉付けされ厚みの増していく展開に引き込まれます。なぜ羽猫家は嘘をつくのか――?
まとめ
寺地はるなさんのおすすめ作品のあらすじ、おすすめのポイントを紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
この記事を通して、本選びのきっかけになれば嬉しいです。

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