こんにちは、原ちゃん(@harachan)です。
4月1日はエイプリルフール。なぜこの日だけは嘘をついていいのかご存知ですか?
今回はエイプリルフールの由来と、エイプリルフールにもぴったりの「嘘」をテーマにした小説を10冊紹介します。
エイプリルフールの由来
日本語に直訳して「エイプリルフール=四月馬鹿」と言われることもある、騙された人のことを指している言葉です。
日本には大正時代に欧米から伝わりましたが、どのようにして始まったのかはっきりとした起源は分かっていません。
ここではいくつかの説をご紹介します。
・インドの修行僧が3月25日〜31日まで座禅を組んで修行するが、修行が開けた4月1日にはすぐにまよいの境地に戻るという説
・1564年フランスでシャルル9世によって「新年の始まりを1月1日とする」という改暦が行われたとき、新暦に反対した人たちが、旧暦の4月1日を祝ったのが始まりという説
・17世紀イギリスの君主制回復を祝う「オークアップルデー」が始まりという説
諸説ありますが、春の到来を祝うお祭りという意味が強いと推測されているそうです。

“ウソ”のイメージしかなかったです
エイプリルフールにもぴったりのおすすめの本を紹介します。
この嘘がばれないうちに
とある街の、とある喫茶店の
とある座席には不思議な都市伝説があった
その席に座ると、その席に座っている間だけ
望んだ通りの時間に移動ができるという
あらすじ
感想 おすすめ度
有村架純さん主演で映画化された『コーヒーが冷めないうちに』の続編です。
前作から6年後が描かれていて、『ワンピースの女』の正体など、ストーリーが繋がっているところも読んでいて嬉しかったです。
今を生きている自分が幸せでいることが、亡くなった人への供養やその人が生きた意味に繋がるというのが、とても素敵な考え方だなと思います。自分が生きていることが誰かの犠牲の上にあるとしたら、その人への感謝も込めて大切に日々を過ごしたいですね。
ジーンと心が温まる物語でした。続編の「思い出が消えないうちに」もおすすめです。
嘘と少年
熱、がやってくる。長い長い廊下のむこうから突進してくる。金属の軋む音が迫る。どいてくださーい、と女性の甲高い声が響く。熱が濃く、大きくなる。
あらすじ
感想 おすすめ度
不穏な雰囲気が漂っていてどんどん引き込まれて、緊張感溢れる作品です。読んでいてどこか閉塞感も感じるような展開で、久しぶりに怖いなと思いながら読みました。
登山の描写もリアリティがあり、山好きな人はより楽しめるのではないでしょうか。
嘘
気がつくと、硬くてごつごつしたものの上に、うつ伏せに横たわっていた。
あらすじ
感想 おすすめ度
虐待によって肉体的にも精神的にも傷ついた少年と、最愛の息子を事故で亡くすもその苦しみから抜け出せない女性。自分たちに足りないものを補うように、親子として惹かれ合い希望を見出すもそう上手くはいかずもがいていくストーリー。
子どもの虐待、認知症と介護といった重い内容ですが、不思議と読みやすく一気読みしてしまいました。
闇に香る嘘
横殴りの暴風雨が荒れ狂い、フルコンテナ船は翻弄されていた。大海がうねり、波頭が高山さながらに盛り上がっては、押し潰されてクレーターと化した。稲妻が夜空を鉤裂きにし、漆黒の海原を白く塗り替える。
あらすじ
感想 おすすめ度
腎臓移植をきっかけに兄に対して疑心暗鬼となり、何もかもが怪しくなっていく展開に「どんな真実が待つのだろう。」とワクワクしながら読みました。
残留孤児の問題についてほとんど知らなかったので、そういったきっかけとしても良い本だと思います。
嘘 Love Lies
ふり向けば、海が見える。
見えるとわかっていてふり向くのに、いつもその光景のおおきさに胸打たれる。持ち手のない紙袋から、ぎっしり詰めた夏蜜柑がこぼれないようにかかえ直し、彼女は、片手を目の上にかざした。
あらすじ
感想 おすすめ度
切なさに悶え読み必至! 絶望の果てに辿り着く、究極の愛の物語。仲良しだった中学生時代と大人になった現在の4人の人生が描かれています。
それぞれが抱える複雑な家庭環境や起こった悲劇にとても悲しくなり、涙腺は緩みっぱなしになりますが、それでも続きを読みたくなる一冊です。登場人物たちの心理描写も素晴らしく、感情が引っ張られるような感覚でした。
名探偵は嘘をつかない
探偵が現場に着く頃には、全ては手遅れなのである。
あらすじ
感想 おすすめ度
割と非現実的なトリックも使用されているので、リアリティのあるミステリーが好きな人には向かないかも知れません。
構成自体はすごく面白く、他の作品のオマージュ的要素も多く含まれているので、どこがなんの作品なのか見つけるのも楽しい作品です。
Fake 五十嵐貴久
脚を組んだまま、男が唇の端に微笑を浮かべた。
あらすじ
感想 おすすめ度
「和製コンゲーム(詐欺師が相手を信用させてお金を騙し取る物語)」ということで、どんなどんでん返しが来るのかと予測しながら読むのが楽しかったです。
緊張感もあってハラハラしながら読めたので、個人的には満足でした。文庫で560ページと割と厚めですが、一気読みで読むのがおすすめです。
嘘ばっか 新釈・世界おとぎ話
あの舞踏会の美しい娘が、主人の先妻の子どものシンデレラだということは、だれでも知っていました。
あらすじ
感想 おすすめ度
『100万回生きたねこ』の作者、佐野洋子さんが描く大人のためのおとぎ話パロディ26篇です。
誰もが知っているおとぎ話だからこそ、ユーモアやちょっとした毒を交えて新しい視点で再構築されているのが、とても興味深かったです。
大人から子供まで楽しめると思います。
顔の見えない僕と噓つきな君の恋
はじまりは、今から十三年前の寒い冬の日だった──。
あらすじ
感想 おすすめ度
「運命の出会いでも、隠された真実に気づけないと結ばれない。」人の顔を認識できない主人公の人生を描いたドラマチックな物語です。
表紙の綺麗さに惹かれて手に取りましたが、ストーリー設定や話のテンポもよく、途中に何度も驚かされるシーンもありとても楽しめました。
真っ白な嘘
きのうはニュース種の不作な日だったにちがいない。何しろ、シカゴの《サン》紙が、州南部のコービーヴィルに住むこびとの葬式に八センチも紙面を割いていたのだから。
あらすじ
感想 おすすめ度
ミステリーとSFに定評のフレドリック・ブラウンの名作が新訳で18篇描かれた短編集です。
短編なので隙間時間に、好きな作品から読めるのがいいですよね。70年も前に書かれたとは思えないほど奇抜な発想と、予想外の展開でとても楽しめると思います。
まとめ
今回は「嘘」をテーマにおすすめの小説を10作品を紹介しました。ぜひお気に入りのものを見つけて読書時間を楽しんで頂けると嬉しいです。

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